フォーシーム
あらすじ
かつての豪速球投手・逢坂猛史36歳
王様気質で暴れん坊でバツイチで
峠を過ぎたと揶揄される先発投手
日本中が注目する大一番のマウンドで、交代を告げられた逢坂は
なんと自軍の監督をネックハンギング
どこからも見放される逢坂が、次なる戦場と定めたのは
なんとメジャーリーグだった
日本球界追放
逢坂猛史は日本球界で長年大活躍をしてきた先発投手であったが
衰えが見え始めた36歳
クライマックスシリーズ最終戦に監督から
お前と心中する、この試合は任せると男気を示されて発奮し
期待に応えて7回まで相手を零封していたが
8回裏に無死満塁の大ピンチを迎える
そして、監督からは降板を言い渡される
その采配に全く納得できない逢坂は
マウンド上で監督の首を吊り上げて大暴れ
そのまま退場となり、日本中から猛批判を浴び
日本球界から永久追放
メジャー挑戦表明
現役続行は誰もが不可能と思われたが
自ら会見を開き、大リーグへの挑戦を高らかに宣言する
そして、知り合いの日本人スカウト庄司タローが所属していた球団
オークランド・アスリーツに入団すると宣言
日本との関係悪化と信用を考慮した球団側に
何とかキャンプでの招待選手の一人として参加を認められる
しかし逢坂には実は深刻な問題が存在した
彼は極度の飛行機嫌いで搭乗後は体調も狂いやつれてしまう
渡米前に庄司タローと何度も国内線の飛行機に乗って、必死に特訓
逢坂は何とか大リーグのキャンプに参加する
メジャー挑戦〜紅白戦・オープン戦〜
日本流の投げ込みを完全に否定する大リーグの流儀に反発し苦しむも
大ベテランのキャッチャーであるペレスから理解と協力を得て
抜群の制球力で認められるようになってきた
だがGMからは日本で監督を試合中に首吊りした危険人物とみられ
紅白戦、オープン戦で無失点でなければ即解雇の無理難題を言い渡される
誰もが無理と諦めてしまう展開であったが、
逢坂の経験と度胸、それに精密機械のような制球力で
ピンチをことごとく切り抜けて
遂に最後まで無失点でオープン戦を過ごすことに成功し
メジャー契約を勝ち取ったのである